成人式の写真は前撮り撮影をすることは決めたけれど。
さて、実際、前撮り撮影ってどんな感じの流れでどんな風にやるものなの?・・・もちろん初めての経験だし、早めの時期に前撮り予約をしたから、周りの友達からの口コミ情報もまだ無いし。
そこで、実際に写真スタジオで前撮り撮影の着付け担当をしている立場から、前撮り当日の流れや注意事項をご案内致します!
成人式の前撮り撮影の流れはどんな感じ?
写真スタジオによって多少流れは変わりますが、基本的に前撮り撮影にはトータルで3時間くらいかかると思っていましょう。
大体の流れと、その時々に気を付ける点をご説明します。
1. まず、写真スタジオに到着したら、受け付けを済ませます。
受け付けを済ませ、当日の流れについて説明を受けます。もし事前に指定された持ち物等がある場合、持ち物のチェックをしてもらいます。
2. メイク・ヘアーのセット(1~2で1時間くらい)
美容師さんのところへ行き、メイク、ヘアーのセットをしてもらいます。
美容師さんからも「何かご希望はありますか?」と声をかけてもらえますが、希望がある場合は、最初にしっかりと話します。特にヘアーなどは、具体的に希望がある場合は、雑誌等を持参するとよいでしょう。
着物の色に、メイクの色を合わせてくれたりもします。
もし自分で具体的な希望がない場合は「お任せでお願いします」で大丈夫です。
また、写真撮影のためのメイクになるので、普段のメイクよりは濃いメイクになります。違和感があるかもしれませんが、写真に写るとちょうどよくなるように仕上げてくれます。が、気になる場合は遠慮なく美容師さんに伝えましょう。
3. 着付け(30分くらい)
美容が終わると着付けに入ります。
着物を着るとなかなかトイレに行きにくくなるので、美容が終わったら、着付けに入る前に一旦トイレに行っておくと良いです。
洋服を脱いでから着付けが仕上がるまで、30分くらいです。
振袖の着付けの際には、紐を何ヶ所か結びます。また、、帯も結びます。着物も洋服と違って結構重さがあります。
そして、着付けが始まってから撮影までは、座ることができず立ちっぱなしになります。
着慣れない着物を着て、もし具合が悪くなっては大変です。腰ひもを結んだりした時に、あまりにも苦しかったりしたら、遠慮なく着付け師さんに言いましょう。きつい場合は少し緩めてくれます。
実際に、振袖を着て、着付けの最中に気分が悪くなったり、撮影の最中に気分が悪くなってしまう人は珍しくありません。
また、着付けが仕上がった時に、もし出来上がりの姿に気になるところがあれば、遠慮なく言いましょう。
せっかくの、一生に一度の成人式の写真撮影なのですから、良い笑顔で写りたいですよね。不安があればその都度伝えましょう。
4. 写真撮影(30分くらい)
写場に移動して、写真撮影の開始です。
カメラマンさんが色々と立ち姿やポーズの指示をしてくれるので、モデルさんになった気分で撮影してもらいましょう。
最初に立ち姿を撮影し、それが終わると座ったポーズの撮影になります。
最近では一回の撮影で数百枚撮ります。
5. 写真を選びます(30分くらい)
撮影が終わると、すぐにそのデータを見ることができます。
担当の方と、パソコンの画面で撮影した写真を順番に見ながら、どの写真を採用するか決めていきます。
また、その時に、プランに料金が込みになっているから何枚までは無料で大丈夫、とか、これ以上枚数を選ぶと追加料金になる、とか、料金の説明も同時にしてもらえます。
数百枚も写真があって、どれもプロが撮ってくれて素敵な写真ばかりです。あれもこれもと選んでしまうと意外に料金がかさんでしまうもの。焦る必要はないので、じっくりと検討しましょう。
また、写真を選ぶ時には、まだ着物は脱ぎません。もし撮影した写真に納得がいかなかったら、撮影しなおしてもらえるためです。
6. 着替えて終了です(15分くらい)
撮影された写真に問題が無ければ、着物を脱いで着替えます。
自分は着替えるだけで、着物の片付けなどは、着付け師が全部やってくれます。
セットしたヘアーも、美容師が直してくれます。
また、脱がずにそのまま着物を着て帰ることも可能です。せっかく振袖を着たので、そのまま着て帰って、自宅でたくさんスナップ写真を撮っておくのも良いですね。
成人式当日とはまた違った振袖姿の写真が残せますよ。
成人式前撮り撮影に必要な準備はある?
・顔剃りをしておく
化粧のノリをよくするために、できれば事前に顔の産毛を剃っておくと良いです。
眉も整えておきましょう。
・当日は家族一緒に行く
家族写真を撮る場合はもちろんですが、一人だけの撮影の場合も、家族一緒に行くようにしましょう。
帰りは着物一式を持って帰ることになるので、一人では荷物が大変です。
撮影中に貴重品を持っていてもらうこともできるので、安心です。
また、写真を選ぶ時にも、やはり一人ではなく何人かで選ぶ方が、色々な意見を元に選ぶことができるので、失敗することなく済みます。
ヘアーや着付けが早く仕上がったけれど、前の人がまだ撮影が終わらずにしばらく待っていなければならない・・・ということもあります。
そんな時に、一人でポツンと待っているのも寂しいです。(撮影が始まるまでは座っていることもできません)なので、家族一緒だと、待ち時間にスナップ写真を撮ったりできるので、時間を持て余すこともありません。
何より初めての振袖を着た晴れ姿なのですから。ご両親もその姿を見られると嬉しいものです。
・服装は、ブラウス等の前開きのものにする
Tシャツなどの被り物の服ですと、ヘアーをセットした後に服を脱ぐのが大変です。
服は、前がボタンになっているブラウス等が良いです。また、下にタンクトップを着ていると、意外にそれを脱ぐのに苦労します。タンクトップなどは、頭からでなく、足から脱げるようなゆったりしたものを着ておくようにしましょう。なるべくならブラウス1枚のみ、またはブラウスにカーディガンを羽織っている程度が一番楽です。
ちなみに、ブラジャーを外すことがほとんどだと思っておくと良いです。(洋装のブラは着物体型に合わないことと、胸紐を締めた時にブラのワイヤーに当たると痛いことなどの理由で)
スポーツブラのようなものより、普通にホックタイプのブラジャーが良いです。
また、足袋を履くので靴下も脱ぎます。ストッキングだと脱ぐのにやや手間取ったりするので、靴下だけの方が良いでしょう。
・アクセサリーはなるべく付けないで行く
着物の時はアクセサリーは外します。
なので、ネックレス、ブレスレット、指輪などは、していかない方が良いでしょう。
していくと着付けの前に外さなければなりません。その場合は無くさないように気を付けましょう。
・撮影前は食事を食べ過ぎないこと
撮影前は、食事をお腹一杯食べるのはやめて、軽めにしておきましょう。
着物は洋服と違って、締め付けが多いものです。
普段着なれない振袖を着ることで、具合が悪くなってしまうこともあり得ます。なので、食事は控えめにしておくのが良いです。
食事を食べないのは、逆に空腹が原因で具合が悪くなりかねないので、食事抜きももちろんいけませんよ。
・前日はしっかりと睡眠をとりましょう
当たり前のことですが、ベストコンディションで撮影に臨みたいものです。
睡眠不足で目の下にクマができていたり、疲れていい笑顔ができなかったりしたら、せっかくの撮影が台無しです。
当日は全部で3時間くらいかかりますし、慣れない振袖を着て、慣れない撮影をして・・・と、思った以上に体力を使うものです。
しっかりと寝て、体調を整えておきましょう!
成人式前撮りに必要な持ち物は?
当日は、事前に写真スタジオから持ち物について指定があるはずです。着付けやヘアーセット関係のものは、指定されたものを忘れずに持参すれば大丈夫です。
それ以外に持って行った方が良いものとしては、以下のものです。
・水分補給のための飲み物
暑い時期はもちろん水分が必要ですが、暑くない時期でも、振袖を着ると暑く感じます。
喉が乾いたら、その都度水分補給しましょう。
メイクした後だと化粧崩れの心配があるので、ペットボトルにストローをさして飲むようにすると良いです。
・貴重品を持ち歩く小さめの袋
貴重品はずっと持ち歩くことになります。美容室、着付け室、写場・・・と移動が多いので、財布や携帯を入れられる小さめの持ち歩きようの手提げ袋があると良いです。
・カメラ
スマホでも良いです。
ほとんどの写真スタジオでは、スタジオ内では個人的な撮影は禁止されています。けれど、写場の外でならスナップ写真OKとしているところが多いです。
せっかくなので、たくさんスナップ写真を撮っておきましょう。
・ヘアーや着付けに希望がある場合、雑誌や本
「こういう風にしてもらいたい」というイメージの写真が載っているものがあれば、それを持参すると、美容師や着付け師にイメージが伝わりやすいです。
まとめ
成人式の前撮り撮影は、一生に一回のこと。ずっと思い出に残る良い写真を残したいですよね。
そのためにも、前撮りがどのようなものか、事前に分っていると安心です。
また、不安なことがあったら、その都度遠慮なくスタッフに声をかけるようにしましょう。
当日は、思いっきり素敵な笑顔で撮影できますように。一生の思い出に残る写真が撮れますように。
前撮り撮影に適した時期、料金の相場などについては、こちらの記事をご参照下さい。
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「成人式の前撮りの時期はいつがいい?レンタルにする?料金の相場は?」