子供が小さい頃は、素直にサンタクロースを信じているものです。
けれど、小学校に上がった頃から、周りの友達との会話などから、「サンタさんは本当はいないんだよ」「サンタさんは実はパパなんだよ」「クリスマスプレゼントをくれるのはパパやママなんだよ」という事を聞くようになり、段々と疑い始めてしまいますね。
小学校も中学年くらいになれば、本当のことを話してもいいかもしれませんが、まだ下に未就学児の弟や妹がいる場合などは、なるべくバラしたくはないもの。
なるべく長い間、夢を持ち続けてほしいものです。
子供に「サンタクロースは本当にいるの?」と聞かれたときには、親としてどういう答えをするのが良いでしょうか?
サンタクロースが本当にいるのか子供に聞かれたらどう答える?
「サンタクロースは本当にいるの?」と子供が聞いてくるということは、いるのかいないのか、まだ疑っている状態。本当はいないという現実はまだ認めていないわけです。
心のどこかで「本当はいるのかも?」と、半分はまだ信じているから、それを確かめたいために聞いてくるのです。
本当にいないと確信していたら、敢えて質問はしてくることなく「今年のプレゼントは○○がいいな」と、親に直接要求してきたりするわけですから。
まだサンタクロースに対する神秘を抱いている子供に、敢えて現実を教える必要はないでしょう。
いつかは、絶対にバレる事実です。バレるまでは、子供には夢を持ち続けていてほしいものですよね。
サンタクロースはいる、と子供に説明するには、
「サンタさんは、サンタさんのことを信じる子の所にだけ来るんだよ。
サンタさんのことを信じなくなっちゃったら、その時から○○(子供の名前)の所にはサンタさんは来なくなっちゃうよ。」
「サンタさんのことを信じなくなった●●ちゃん(子供の友達)は、きっと信じなくなったからサンタさんが来なくなって、その代わりにお父さんとお母さんがプレゼントを買ってあげているんだね」
「でも○○(子供の名前)はいい子だから、去年もサンタさんが来てくれたでしょ?信じていたら、きっと今年のクリスマスもサンタさんがプレゼントを持ってきてくれるよ」
・・・等が一番自然な回答かもしれません。
また、子供にサンタさん宛に、手紙を書かせるのも良いでしょう。
サンタクロースへのお願いごと、欲しいものなどを子供が手紙に書きます。封筒のあて先は「ディア サンタさん」などで。
手紙は、外国への特別な宛先だから普通の切手では無理、ということにして、「パパが出してきてあげる」などという感じで、一旦預かって家の外で開封して内容をチェックします。
それに対するサンタクロースからの返事の手紙を、こっそりと用意して、クリスマスのプレゼントに添えます。
返事の内容は日本語でも良いですが、できれば英語の方が本格的でリアリティがありますね。そして、子供は筆跡から、親の字だと気付いてしまう可能性もあるので、手紙はできれば知り合いに頼んで代筆してもらうのが良いです。
英語が苦手でも、最近はGoogleの翻訳機能などもあるので、神経質にならなくても大体の内容で大丈夫。
(子供に「読んで~」と言われたら適当に訳して読めばOKなので)
「本当にサンタさんから手紙が届いた!やっぱりサンタさんはいるんだ!」と信じてもらえたら大成功。
そして、「サンタクロースは本当にいるの?」と聞かれても、回答をあえて言わずに、子供自身に考えさせるのも一つの方法です。
「サンタさんが本当にいるのかどうか、○○(子供の名前)はどう思う?」
と問いかけ、お子さんがどんな話をするのかゆっくり聞いてみましょう。
子どもならではの考え方に、感心したり、和んだり・・・。
今の年齢だからこそできる豊かな発想力を大切にして、子供の考えをたくさん聞いてあげて欲しいと思います。
また、
「サンタさんがいるかどうかは自分の心の中に聞いてごらん」と話して、本人に判断を任せるのも良いかもしれません。
そのように子供自身に判断を任せると、クリスマスの絵本などを見返したりして、不思議と子供は「サンタさんはいる」と決断する傾向にあるようです。
サンタクロースをレーダー追跡するサイトを利用する!
今どきのインターネットを利用して、子供にサンタクロースがいると説明する方法です。
・「Official NORAD Santa Tracker」
まずは北アメリカ航空宇宙防衛司令部が運営するサイト「Official NORAD Santa Tracker」です。
今やサンタ追跡サイトとして、有名になってきました。
この「サンタ トラッカー」というサンタ追跡サービスはもう60年も続いているもの。「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」・・・というイカツイ名前の組織ではありますが、なかなか粋なサービスを提供してくれています。
「サンタ トラッカー」は、サンタクロースが今現在どこにいるか、克明に教えてくれます。
「日本時間の16時にサンタ起床」とか、「現在○○を通過中」とか、日本のどこの地域までプレゼントを配り終わったか・・・など、サンタの克明な移動の軌跡を地図上でリアルタイムで見ることができます。
言語も日本語を選択することが可能です。
2015年は12月1日から追跡開始予定です。
「Google Santa Tracker」は「Official NORAD Santa Tracker」よりも子供向けで、かわいい絵柄が特徴。
こちらも、世界地図上で、サンタが実際に今どこにいるのかを見ることができます。
しかも、配ったプレゼントの総数までカウントしてくれるのも楽しいところです。(全世界で51億個、など 笑)
2014年は12月1日から追跡開始だったので、2015年も大体同じ時期に追跡開始されると思われます。
サンタクロースを説明する絵本のお勧め
サンタクロースは本当にいるんだ、ということを自然と納得できるような内容の絵本です。
子供さんと一緒にこういう絵本を読んで、サンタクロースのことを親子で話しながら、クリスマスを楽しみに待ちわびるのも素敵ですね。
・「子うさぎましろのお話」
作: 佐々木たづ
絵: 三好碩也
出版社: ポプラ社
クリスマスの日、白うさぎの子「ましろ」も、サンタのおじいさんから贈り物をもらいました。
けれど、もっと贈り物がほしくなったましろは、黒うさぎになりすまして、もう一度サンタに会いにいきました。
サンタは、ましろに、小さな「たね」をひとつくれました。
しかし帰り道、ましろは、サンタに嘘をついたことを後悔して、たねを神様に返そうと、雪をほって、森の土の下に大切にうめました・・・
最後に世界中の子どもたちのためのプレゼントがなるクリスマスツリーの絵が登場します。お話とともに、この絵が、「あぁ、こんな木があるから、サンタさんは世界中の子どもにプレゼントを配れるんだな~」という納得が子どもの中に生まれます。
心温まるお話です。
・「サンタクロースってほんとにいるの?」
作: てるおか いつこ
絵: 杉浦 範茂
出版社: 福音館書店
「どうして(サンタクロースは)ぼくのほしいものがわかるの?」
-「こどもの ほしがっているものが わかるひとだけが サンタになれるんだよ」
「どうして よなかにくるの?」
-「おれいを いわれるのが はずかしいからだろ」
「どうして おとうさんや おかあさんには こないの?」
-「こどものときにたくさんもらったからね」
といった、子どもたちが抱く素朴な疑問に答えた絵本です。
左ページに子どもの疑問、右ページにパパやママの答えが配置され、どんどん読みすすめていくうちに、子どもの中に納得感がつみあがっていきます。
「ほんとにサンタはいるの?」と問う子供に、「サンタはいるよ。」と、自信をもって答えられる1冊です。
まとめ
サンタクロースが本当にいるのか・・・。
子供の7割以上が、この質問を親に投げかけていると言われています。
答えは一つではありません。
どういう答えをするにしても、子供の気持ちに寄り添って、しっかりと一緒に考えながら、答えてあげたいものですね。
サンタクロースを信じることで、クリスマスは本当にワクワクしたものになります。子供たちには、いつまでも夢をもっていてほしいですね。
いつか子供が本当のことが分っても、親が一生懸命寄り添ってくれたことは、クリスマスの良い経験になり、親子の信頼関係を育むことにもつながります。
ぜひ、子供と一緒にワクワクしたクリスマスを迎えて下さい!