初めて自分で浴衣の着付けをする・・・。ちょっと難しそうなイメージがあって、うまく着られるか不安ですよね。
とりあえず初めの場合は、手軽なお値段で買える、仕立て上がりのプレタ浴衣を着ることが多いでしょう。
でもその場合は、自分の体形に合っていない場合が多いんですよね。特に小柄な人の場合、おはしょりの長さが長くなってしまうのが、一番の悩み・・・。
でも、自分の体形に合っていない大きめの浴衣でも、工夫すれば綺麗に着られますよ。ぜひコツをつかんで、浴衣美人をめざしましょう♪
浴衣の着付けに一人でチャレンジ!
浴衣の着付けは、練習すれば一人でもできます。
せっかく浴衣を買ったら、この夏は彼氏と浴衣デートをしたり、友達と浴衣会を開いたり・・・たくさん着たいですよね。
その度に誰かに着付けしてもらうのでは、お金がもったいないです(泣)
今はネットでも浴衣着付けの動画が多数アップされていますし、夏が近づくと雑誌でも浴衣の着付け特集があります。
本屋に行けば、浴衣の着付けの本もありますし、最近ではDVD付きの分かりやすい本も多いです。
それらを参考にして、ぜひ練習してみて下さい。
でもそれらの解説は、「自分の体形に浴衣があっている場合」の、基本的な着付けの仕方が紹介されています。
解説通りに着付けをしても、うまく着られない・・・というのは、浴衣のサイズが自分に合っていない場合が多いです。
特に、小柄な人の場合、市販の仕立て上がりのプレタ浴衣は、かなり大きく、着ずらいでしょう。一番困るのは「おはしょりが長くなってしまう」ということではないでしょうか?
そんな時でも、洋服と違ってうまく長さを調整しながら着られるのが、浴衣のよいところです。
浴衣の着付けをしたらおはしょりが長い・・・どうして?
浴衣のサイズが大きいと、基本通りに着付けをすると、おはしょりが長く出てしまいます。
おはしょりが20センチくらい出てしまう、ということもあります。
特に、身長が150センチ~160センチ以下の小柄な人の場合、Mサイズの浴衣は大きいです。かと言って、プレタ浴衣にはSサイズって、なかなかないのですよね・・・。Mサイズを選ぶしかなかった場合、かなりサイズが大きいです。
おはしょりの長さは、5センチから7センチくらいが一番バランスが良いと言われています。
小柄な人は5センチくらい、大柄な人は7センチくらいが良いバランスです。
小柄な場合のおはしょりは5センチくらいなのに、20センチもおはしょりが出ていたら、おかしいですね・・・。
そんなときは、うまくおはしょりを処理して、ベストなおはしょりの長さに調節しましょう。
浴衣の着付けでおはしょりがが長い場合の処理のしかたは?
・初心者向けの簡単なおはしょりの処理のしかた
通常、腰ひもは腰骨のでっぱり(グリグリ)の上に当てて締めます。その位置に腰ひもを当てるのが、一番着崩れしません。
でもその位置に腰ひもをしておはしょりを下ろすと、おはしょりは長いままです。
なので、通常の位置に腰ひもを締めたら、それよりさらに上(5~10センチ上)に、もう1本腰ひもを当てます。
おはしょりの長さによりますが、おへその上か、胸下あたりです。
それからおはしょりを下ろすと、おはしょりの長さがだいぶ短くなります。
※おはしょりを下ろしたら、両方の身八つ口から手を入れて、中からおはしょりを撫でるように整えると、綺麗になります。
それからは、通常通りに襟元を整え、コーリンベルト又は胸紐をてます(更に伊達締めを締めると、より胸元が落ち着きます)
この方法が一番簡単で確実です。
・ちょっと上級者向けのおはしょりの処理のしかた
通常の腰ひもの位置(腰骨の上)に腰ひもを締めて、おはしょりを下ろします。(おはしょりはまだ長いままです)
※ここでもやはり、おはしょりを下ろしたら、両方の身八つ口から手を入れて、中からおはしょりを撫でるように整えると、綺麗になります。
胸元を整えてから、コーリンベルトか胸紐で胸元を押さえます。
そうしたら、コーリンベルト又は胸紐の下で、おはしょりを水平に折り上げます。コーリンベルト又は胸紐の下で、上向きにダーツを取るような感じです。後ろのおはしょりも同じように、上向きにダーツを取っていき、好みのおはしょりの長さに整えます。
それから、そのダーツを折り上げたままの状態で、伊達締めを当てて押さえます。
これは、腰ひもを通常の腰ひも1本しか使わないので、紐を2本当てない分、苦しくありません。
また、おはしょりの長さを確認しながら折り上げるので、一番良いおはしょりの長さに調節できます。
初心者向け、上級者向け、どちらでもやりやすい方でやってみて下さい。
おはしょりが長い場合の処理は、思ったより簡単にできますよ。
まとめ
うまく着付けができないから浴衣は難しい・・・と、諦めないで下さいね。
サイズが決まっている洋服と違って、浴衣は「自分で形を決めながら着られる」衣服です。おはしょりの長さは、紐を当てる位置や折り上げることで、いくらでも長さを調節することができます。
何回も練習したら、上手に着られるようになって、たくさん浴衣でお出かけしたくなっちゃうことでしょう。
浴衣着付けの一番の上達方法は「着て出かけること」です。
多少納得いかない着付けだったとしても、着てどんどん外にお出かけすることで、浴衣が自分のものになっていきます。
着れば着るほど上手になります。
この夏は、ぜひ浴衣で、楽しい夏の思い出を作って下さい!