大人になっても薬の錠剤が飲めないのは、辛いものがありますね。
周りの人は何錠も一度に平気で飲み込んでいるのに、自分はたった一粒でも飲み込むのに大変な思いをしている・・・。一粒を飲み込むだけでもむせてしまったり、とても時間がかかってしまったり・・・。
実は錠剤を飲めなくて苦労している人は、少なくないんです。
錠剤を簡単に飲めるようになれれば、病院で処方された薬だけでなく、これからは健康管理のためにもサプリメント等も気軽に飲むことができますね。
ちょっとしたコツをつかめば、苦労なく錠剤をのめるようになりますよ!
大きい錠剤が飲めないときはどうすればいい?
ごくごく小さい錠剤ならまだしも、大きい錠剤を飲むのは苦手という人は多いです。
喉につかえる感じはするし、飲むたびにむせたり吐き出してしまったり・・・。大人になってからも錠剤が飲めないって、結構恥ずかしかったりします。
病院で処方されたりして、どうしても、何が何でも錠剤の薬を飲まなければならない時に、楽に飲める方法をご紹介します。
・薬服用の専用のゼリーを使う
嚥下機能が発達していない子供や老人のために開発されたもので、「喉につっかえそう」という不安を取り除いてくれます。
薬局やドラッグストアで購入可能です。
普通にゼリーを食べているような感覚で、ツルンと簡単に錠剤を飲み込むことができます。
・寒天ゼリーやプリンなどと一緒に飲む
上記の、薬服用専用のゼリーと同じ考え方です。
寒天ゼリーやプリンと一緒に飲み込むと、楽に飲むことができます。
・ヨーグルトと一緒に飲む
ゼリーとは違う食間になりますが、ヨーグルトと一緒でも錠剤を飲み込むことができます。
ゼリーよりも、やや水で飲み込む感じに近くなるので、少しずつ水で飲めるように慣らしたい場合は、ゼリーの次にヨーグルトで試してみるのがいいかもしれません。
・バナナに埋め込んで飲む
バナナを一口大に切って、その中に錠剤を埋め込んで、口に入れて薬をかみつぶさない程度に軽くバナナを噛んで飲み込みます。そうすると難なく飲み込めます。
錠剤の飲み方のコツは?
錠剤が飲めない原因のほとんどは、潜在意識で恐怖観念が先立っていることです。「敢えて薬を飲もうと意識しすぎる」「頑張って飲み込もうと、水をいっぱい口に入れすぎている」ことなどから、簡単に飲めるはずの錠剤も飲めなくなってしまっている可能性があります。
錠剤が飲めない人も、ご飯はいつも普通に飲み込んでいるはずですから。分厚いステーキなどは、噛んだ後でも、錠剤より大きなかたまり状態で飲み込んでいるものです。
なので、敢えて錠剤を飲むと意識しないで、ごくごく「普通に水を飲む」感覚で飲むと、意外にあっさりと飲み込むことができるものです。
つぶ入りのゼリー飲料を飲むような感覚ですね。ちょっと余計なものが入っているけれど、それごと水を飲むような感じです。
なので、頑張って錠剤を飲もうと、口いっぱいに水を含み、上の方を向いて「さぁ飲むぞ」とビクビクしながら飲む必要はないのです。
コツとしては、錠剤を飲む前に、錠剤の通り道を作るために、ほんの少し水を飲みます。喉を潤しておきます。
錠剤と一緒に口に含む水は、普通に一口水を飲む量で十分です。
そして、頭は上を向く必要はありません。薬を飲むのが苦手な人ほど、つい、薬が下に落ちていきやすいように上を向きがちですが、上を向くほど喉の食道は閉じて気道が開いてしまいます。飲み込みにくくむせやすくなるのです。
なので、真っ正面よりやや下向きになります。下を向きすぎても飲みにくいので、つま先の約1メートル先の地面を見るようにします。
そうすることで「水を飲む」だけで、自然と錠剤も一緒に喉に入っていきます。
できれば、「錠剤を飲むんだ」と意識しないでただ水を飲むだけの感覚でいいので、他のことを考えながら飲むと、すんなりと飲めます。
あくまでも、錠剤を飲むのではなくて水を飲むだけ、ということ。コツをつかめれば、思った以上に楽です。
最初は、マーブルチョコやラムネなどの粒で、飲み込む練習をするのも良いでしょう。
いきなり大きい粒を飲み込もうとしないで、ほんの小さい粒から慣らしていけば、怖くありません。
水だけで錠剤が楽に飲めるようになれば、飲むたびにいちいちゼリーなどに頼らずに済み、外出先でも楽ですね。
錠剤が飲めない時に砕くのは大丈夫
錠剤が大きくて飲みにくい場合、「小さく砕けば飲みやすいのでは」と、まず考えてしまいますね。
砕いて粉状にすれば飲むのに苦労しないのに・・・と。
実際、錠剤を小さくカットする「ピルカッター」というものも市販されています。
けれど、薬の場合、安易に形状を変えると効果が無くなってしまうものも多いです。
錠剤の中には、外側から同じように見えても持続性を持たせるために、
いくつかの層に分かれていたり、小さい粒がつまっていたり、特殊な加工をしている物もあります。
その場合、つぶしてしまうと1度に薬の効果が出てしまい、持続性がなくなるなど、期待する効果が表れない場合があります。
また、薬によっては胃で溶けずに、腸で溶けて吸収されることで効果が出るものもあります。腸で溶けるようにコーティングされているものなどは、砕いてしまうと効果が無くなってしまいます。
効果が無くなるだけでなく、血中濃度をうまく保つように工夫されているものもあり、形状を変えると危険な場合もあるのです。
その薬が最適に効くために、必要な形になっているので、勝手な判断で錠剤を砕くのは絶対にやめましょう。
処方された薬があまりにも大きくて飲む自信がない場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。同じ効果で小さい錠剤に変更してくれたり、粉薬にしてくれたり、きちんと対応してもらえます。
まとめ
錠剤を飲むのが苦手な人は多いです。大人でも飲めないからと言って、恥ずかしがる必要はありません。
最初のうちは、ゼリーやヨーグルトと一緒に飲むなど、無理をせずに飲みやすい方法で飲むようにしましょう。
コツさえつかめば、水で錠剤を飲むのは難しいことではありません。
あくまでも「薬を飲む」とは意識しないで、普通に水だけを飲む感覚で大丈夫です。やや下向きに、水も一口の量で飲むようにしてみましょう。
意外にあっさりと飲むことができますよ。