富士山に10歳の子供と登山!お勧めルートは?装備はどうする?

大人でさえ、富士山登山となると、不安がつきものです。子供連れで登るとなると、無事に登れるか、子供は登山に耐えられるか、色々と心配ですよね。まだ小学校低学年の、10歳くらいの子供だとそういう心配もなおさらですね。
でも実際に、子供と一緒に富士山の山頂を目指している家族は多いです。山頂でも子連れ家族をたくさん見かけます。
事前にしっかりと情報収集して、準備を万端に整えて、子供に合わせたスケジュールにすることで、子連れでも富士山頂を目指せます。
今年の夏は、子供さんと、富士山登山の思い出を作りましょう!

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富士山に10歳の子供と登山にチャレンジ!

毎年保育園の卒園行事として、富士山登山をする保育園があります。保育園児は一人も脱落することなく山頂まで登るそうです。
保育園児でも富士山に登れるのですから、小学生ならもちろん登れます!
ただ、富士山を甘く考えてはいけないです。思い立って気軽に登れるような山ではないです。

富士山に登ると計画したら、普段からたくさん歩くようにする、近所にハイキングできるような山があれば、低い山でもいいので、たまに登るようにして足をならしておく・・・等、心構えが必要です。
登山の時にはく靴でたくさん歩くようにしておくこともポイントです。

そして、必ず余裕をもったスケジュールを立てましょう。
大人だけなら日帰りの富士山登山も可能ですが、子供連れの場合は、必ず1泊はするようにして下さい。
その1泊も、7合目の山小屋がお勧めです。少しでも頂上に近い山小屋ということで、8合目の山小屋が人気ですが、高山病のリスクは8合目の方が高くなってしまいます。特に子連れの場合は、無理をしないで7合目でゆっくりする方が安心です。

そして、頂上でのご来光にはこだわらないこと。ご来光は、山小屋でも十分見られるので、山小屋でご来光を見て、その後に頂上を目指しましょう。
頂上でご来光を見る場合は、山小屋を深夜の1時や2時に出発しなければなりません。子供さんを深夜にたたき起こして、夜中に山を登るのはお勧めできません。その後ヘバる可能性大です。
朝は日の出までゆっくり山小屋で寝て、日の出の時間に起きてご来光を見ます。そして、その後山小屋で温かいご飯を食べてから、ゆっくりと山頂に向けて出発しましょう。

日の出後に頂上に向かう方が、登山道の混雑も無く、自分のペースで登ることができます。また、頂上に着いてからも、ご来光を見た人たちが下山した後なので、頂上も空いています。記念写真などもゆっくりと撮ることができますよ。

また、とにかく焦らずにゆっくりと登ることが大事です。
休憩も含めて、1キロを1時間かけて歩くようにしましょう。物足りないくらい、ゆっくりが良いです。そうすることで、体力も温存で来て、高山病も予防できます。
子供さんは「体力を温存」という感覚が無いので、元気があればどんどん登って行ってしまいます。なので、その辺は大人がしっかりとペースを維持してあげるようにしましょう。

富士山に子連れ登山するときのお勧めルートは?

富士山には
・吉田ルート
・須走ルート
・御殿場ルート
・富士宮ルート
4つの登山ルートがあります。

一番人気で、一番混むのが、吉田ルート。
登山道も一番整備されていて歩きやすく、山小屋の数も多く、救護施設もあります。設備が充実していて、子連れには最適なルートではあるのですが、とにかく混雑がひどいです。都会の喧騒と変わりません。
トイレも数は多いですが、人も多いので、トイレはいつも行列。客が多い分山小屋の対応もちょっとぞんざいだったり・・・。
登山道も混んでいて、自分たちのペースで登ることができません。

富士宮ルートは、一番距離が短いルートではあるのですが、斜度が急な所が多く、岩場も多いので、小さい子供さんにはややキツイかもしれません。
また、富士宮ルートからは、角度的にご来光が見えにくいです。(途中の山小屋からご来光を見るのは厳しい)

御殿場ルートは、砂地のルートで、めちゃくちゃ登りにくく、上級者向けなので、子連れには論外のルートです。

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そこで、一番お勧めなのが、須走ルートです。
ここは人も吉田ルートほど多くなく、ゆっくり登ることができます。下山道は砂走りになるので、一気に下れる爽快感があり、子供さんもきっと楽しめます。(むしろ砂走りは大人より子供の方が得意だったりします 笑)
山小屋は吉田ルートほど多くないにしろ、各合に山小屋はありますし、不便さは全くありません。
須走ルートのどこからでもご来光が見られます。

また、須走ルートでのお勧めの山小屋は7合目の大陽館です。
宿泊料が少し高いですが,夕食がハンバーグトン汁定食,朝食も温かいご飯とトン汁が提供されます。夕食はカレーライスという山小屋が多い中、ハンバーグは子供が喜びます。
また、朝ごはんもおにぎりでなく、温かいご飯とトン汁なので、寒い朝にはとてもありがたいものです。

お勧めの行程ですが、お昼頃に、須走口の5合目に到着するようにしましょう。1時間ほど、高度順応のために、5合目でゆっくり過ごしましょう。ここははやる気持ちを抑えて、1時間はしっかり時間を置いてください。
準備をしたり、お土産を見ていたりすると、結構1時間はあっと言う間です。

1時間たったら、登山開始。ゆっくりと登り、7合目の山小屋を目指しましょう。
須走ルートは、しばらく木々の中を進むのでハイキングのような感覚です。
7合目までは結構あっと言う間で、あっけないくらいです。でもそれくらい余裕がある方が良いです。

その日の夜はしっかりとご飯を食べて、しっかりと寝ましょう。
翌朝はご来光まで寝て、山小屋からご来光を見ます。
ご来光の綺麗さは、頂上も7合目も変わりません!

そして、ご来光を見た後に朝食を頂き、登山の準備を整えます。
それからゆっくりと頂上を目指しましょう。

8合目、9合目の山小屋でも休憩を取りつつ、ゆっくり登っても昼前には頂上に着きます。
写真を撮ったり、体力に余裕があればお鉢巡りをしたり、お土産を見たり、郵便局から郵便を出したり、知り合いに携帯から電話をしたり(!)ゆっくりと頂上を満喫しましょう。

お昼ご飯も食べて、昼過ぎに下山を開始します。
下山は砂走りを下るので、快適です。
順調なら日没前には5合目まで戻ることができます。

富士山登山で子供向けの装備はどうすればいい?

子供は元気な時はテンションが高く、疲れると一気に動かなくなるもの。
なので、子供の体力はなるべく温存できるように注意してあげましょう。
荷物も、子供のものは子供に持たせたいところですが、子供に重いリュックを背負わせるのはあまりお勧めできません。荷物の負荷がかかっているだけで、子供は結構疲れを感じやすくなってしまいます。
子供のおやつや飲み物程度を、軽めのリュックに入れて背負わせるくらいが良いでしょう。

できればその他諸々の荷物は、お父さんが頑張って持っている方が安心です。

陽射しがとても強いので、日焼け止めと帽子の対策はしっかりとしましょう。

大人にも言えることですが、衣服は気温に合わせて脱ぎ着しやすいものを。
また、雨衣も必須です。

速乾性の長袖アンダーウェア・Tシャツ・フリース・ダウン。気温に合わせて脱ぎ着できるようにします。
できれば靴下も速乾性のものが良いでしょう。

また、靴はハイカットのものが良いです。特に須走ルートで下山時に砂走りを下る場合は、ハイカットが良いです。そして、靴の中に砂や小石が入るのを防止する登山用のスパッツも必須です。これが無いと、靴に砂が入り込んで不快で、子供は一気に不機嫌になります(泣)

また、ステッキもあると良いですが、せっかくの富士山なので現地で金剛杖を買って焼印を押してもらうのも良い思い出になりますね。

まとめ

しっかりと余裕をもったスケジュールを立てて、子供優先に無理のない登山をするようにして下さい。

最初は「まだまだ余裕!」と思えるくらいゆっくりと登ることで、最終的に山頂に行けるだけの体力を維持することができます。

また、子供さんがキツそうな様子を見せたり、高山病の兆候が出てきたら、無理をせずに、潔く登山を中断することを考えて下さい。
子供さんに無理強いはさせないこと。富士山に嫌な思い出を残さないこと。
「また富士山に登りたい」という気持ちを作ってあげること・・・それが大事ですね。

富士山に登ったということは、子供さんにとってずっと忘れられない思い出になります。
どうか楽しい富士山登山ができますように。

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