正座のしびれを防止する方法は?しびれた足の治し方は?慣れるには?

茶道を習い始めた時に、一番の壁は、お点前のやり方よりも、「正座」ですよね。
お茶のお稽古では、正座は避けることができません。
今は家庭でもテーブルと椅子の生活がほとんどで、日常生活で正座をする機会がめっきりと減っているために、お稽古などでたまに正座をするときは、本当にしびれて辛いです。正座をして10分も経たないうちにあのピリピリした感覚がやってきて、お稽古にも集中できなくなってしまう・・・。

しびれないようにする正座のコツ、しびれてしまった時の治し方をきちんと知って、正座の辛さを減らしましょう!

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正座での辛いしびれを防止する方法は?

正座をしたら、なぜしびれるのでしょうか?
それは、足の甲に体重がかかると足の甲を通る足背動脈が圧迫されて血流が滞ってしまうからです。
なので、足の甲に体重がかからないように正座することにより、しびれを予防することができます。

  • かかとを開いて、親指を重ねる

かかとを揃えずに開いて、左右の親指を重ねます。そして、かかととかかとの間におしりが入るように座ります。
足を重ねすぎてもしびれやすくなるので、親指を重ねる程度が良いですが、人によってはもう少し深く、足の甲まで重ねた方がしびれにくい人もいるので、重ね具合は色々と試してみましょう。

  • ひざを開く

両ひざをくっつけずに、ひざとひざの間はこぶし1つ入るくらいに間隔を開けます。

  • 重心は前寄りにする
お尻をずっしりとかかとの方に乗せるのではなく、ひざの方、前寄りに重心を置きます。
そうすることで、足首の圧迫が減ります。
イメージとして、下っ腹を太ももに乗せていくように、グッと前の方に重心を寄せます。
そうすることで背筋も伸び、姿勢がとてもきれいになります。

  • こまめに左右の親指を入れ替えるく

ずっと同じ体制でじっとしているのではなく、こまめに親指の上下を、入れ替えましょう。

  • 体重を移動させるく

基本的に、体重は中心にかけていますが、たまに左足の方に寄せたり、右足の方に寄せたりします。

  • 親指をこまめに動かす
足の親指を、グッと曲げるようにします。こまめに曲げ伸ばししましょう。

  • 礼をするときに前のめりになる

お点前でもお客様役でも、礼をするときに、なるべく前のめりになるようにして、足にかかっている体重を外すようにしましょう。

  • 洋服の場合、ゆったりしたスカートにする

着物ではない場合は、服装はひざよりも長く、ゆったりとした長めのフレアースカートにしましょう。
足への圧迫が少ないですし、足を崩した時にも目立たないです。

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しびれてしまった足の治し方は?

足がしびれてしまった時は、焦らずにゆっくりと治しましょう。
特に、お茶は大事なお道具を扱っているので、しびれによる粗相は絶対に無いように気を付けたいですね。

  • 一旦足を交差する

お尻を持ち上げ、両足のふくらはぎの部分(又はアキレス腱の部分)で交差して、また座ります。
できればクロスした足をもう一度入れ替えて、再度座りなおします。
そうしてから立ち上がると、だいぶしびれがとれています。

  • アキレス腱を押さえる

しびれた足のアキレス腱を、両側から指で強く押さえつけてから、さっと離します。

  • 跪座の姿勢になる

いわゆる爪先立ちの姿勢です。
かかと浮かせて爪先立ちになり、お尻をかかとの上に乗せます。その状態で、足の指を畳にグッと押し付けるようにします。また、前後左右に体重を動かしてみましょう。
長時間正座をし続けなければいけない場合、しびれが切れる前にこまめにこの跪座の姿勢をとっておくと良いです。正座の最中に跪座の姿勢をとることは、失礼にはなりません。

  • 人前でやってはいけないこと

早くしびれを取りたいために、足を投げ出したり(ひざよりも前に足が出るのはNG)、足を揉みほぐしたり、足の爪先を引っ張ったりするのは、人前では失礼になります。特にお茶室の中ではやらないようにしましょう。
(確かにこれらの方法でもしびれはとれますが、やるなら水屋でこっそりと・・・。)

また、しびれた場合は、立つときに決して無理をしてはいけません。
「失礼します」と断り、しびれが収まるまで待ってから立ちましょう。
特に、お点前の終わりにお道具を持って下がるときなど、しびれている場合は万が一粗相があったら大変です。まず跪座の姿勢になり、しびれが取れたことを確認してから立ち上がるようにしましょう。立ち上がった後もすぐに歩きださずに、一旦足を踏み直してから歩くようにすると安心です。

正座でしびれないように慣れるためには?

正座を長時間可能にするためには、やはり毎日正座をして慣れるのが一番良い方法です。
まずは5分から始めて、10分、15分・・・と、少しずつ慣らしていきましょう。
正しい正座の姿勢で、30分座れるようになれば、長時間の正座も大丈夫と言えます。

また、今までほとんど正座をしていなかった場合は、急に正座をしだすと足に負担がかかってしまいます。
まずは無理の無いように、お風呂で湯船につかった状態で、正しい正座の姿勢をとれるように練習するのも良いです。

まとめ

正しい正座の姿勢をとれていると、本当に美しいものです。

日本は正座の文化です。「道」のつくもの、「茶道」「華道」はもちろん正座して行うものですし、「剣道」「柔道」等も、最初と最後は正座して礼をします。

しびれるのは本当に辛いものですが、正しい正座姿勢を身に着けて、万が一しびれた場合の対処方法を知っていれば、正座に慣れることができます。
正座のできる人になって、茶道も身に着いて・・・そんな素敵な女性を目指してください。

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