栗拾いで虫食いの栗の見分け方は?処理方法は?食べても大丈夫?

栗拾いを楽しんで、たくさん栗を拾ってきても・・・いざ皮を剥いたら虫がいて、「ひ~~~」となること、ありますよね。
虫はキモチワルイ・・・。
栗拾いは楽しいし、栗は美味しいから大好きだけれど、虫だけがいつも悩みの種!!

何と驚きなのが、自然の栗の70〜90%に虫がいるのだそうです。虫食い栗は、なかなか避けて通れないんですね(泣)

でも、自分で拾ってきた栗は美味しく味わいたいものです。
虫がいる栗の見分け方や、虫の処理の仕方、そして、万が一栗についている虫を食べてしまっても大丈夫か!?・・・を、解説します!

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栗拾いで拾った虫食い栗の判別の仕方は?

基本的に、虫がいる栗を見分ける方法は、以下の3点です
・栗を拾う時に、穴が開いている栗は確実に虫がいる(もしくは虫がいた)ものなので、拾わないようにしましょう。

また、穴が開いているのは「外から虫が入った」のではなく、元々栗の中にいた虫が、外に出るときに開けた穴です。

・拾ってきた栗はバケツなどでたっぷりの水につけて、半日程度放置します。虫食いのものは浮いてくるので、捨てましょう。

中に虫がいて実を食べているために空洞ができているので、浮いてきます。

・更に、平らな所に栗を置いておくと、全体的に白い粉が出てくるものがあるので、それは虫食いのものです。

栗の中にいた虫の卵が幼虫になって活動し始めた証拠です。

そして、見た目に穴が開いていなくても、皮を剥いたら中に虫が入っていた!というのが、栗の厄介なところなんですよね。
穴が開いていないから、安心して皮を剥いたら、中に虫がいた!・・・本当にゾっとしてしまいます。

何で穴が開いていないのに、栗の中に虫がいるのか!?ということですが。
栗につく虫は栗が結実する前、花の段階で卵として中に入り、卵を巻き込んだまま、実として成長するのです。
従って、栗の実の穴の開いている所は、虫が入った跡ではなく、中の身を食べて満足した虫が外に出た跡なのです。
(もちろん、1つの実に何匹か入っていることもあるので、穴が開いていてもまだ虫が中にいることもあります。)
だから、栗拾いをする時に、穴の開いていない栗を一生懸命拾っても、虫食いの栗に当たってしまうんです。

農園での栗や、市場に出回っている栗に虫食いがほとんど無いのは、燻蒸(くんじょう)処理といって、つぼみや花の段階から薬で殺虫処理をしているからです。
農薬処理されていない自然の栗の実の7割~9割が虫食いなのは、仕方ないのですね。

栗についている虫の処理方法は?

拾ってきた栗を生のままで保存していると、栗の中の虫の卵が成長して、食べることができなくなってしまいます。
なので、拾ってきたらすぐに低温で茹でる処理をしましょう。

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1.栗1キロの場合、水2リットルを用意します。保存用のビニール袋に何カ所か穴を開けます。

2.2リットルの水を鍋に入れて火をかけて、、水温を80度にします。(温度計で計ることをお勧めします)そこに栗1キロを素早く入れ、弱火で80度の状態をキープします。80度以上にしないことがポイントです。1分間80度のお湯に浸したら、水を切ります。

3.栗の表面が乾く程度に陰干しをして、穴をあけたビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存します。

こうすることで、万が一栗の中に卵があったとしても、それ以上成長しませんし、仮に虫がいたとしても死んでしまいます。
保存期間は1週間から長くても1ヶ月程度です。ビニール袋に穴をあけるのは結露を防ぐためです。結露せず乾燥しすぎない状態であれば比較的長く保存できます。

また、数週間低温で保存することで、栗の実の甘みが3~4倍に増します。

栗についている虫は食べても大丈夫?

万が一、栗についている虫を、知らない間に一緒に食べてしまったとしても、大丈夫です。
害はありませんので、安心して下さい。
むしろ、虫が付いている実は、虫のいない実より美味しかったりします。

栗に付く虫は、クリシギゾウムシやクリミガという種類のものです。(8割以上はクリシギゾウムシ)

実はこの2種類の虫、動物性たんぱく質が豊富で、食べると美味しいのだそうです(^^;;
栗を食べているためか、栗味がするそうです。
東南アジアでは、このクリシギゾウムシやクリミガを好んで食べる国もあるとのこと。(虫嫌いにとっては、あまり想像したくはないですが・・・)

また、げっ歯目のリスなどには、この虫が大好物。
リスをペットにしている人は、わざわざ虫食いの栗を大量に取り寄せて、栗から出てくるクリシギゾウムシをリスの餌にしている人もいるんですね。
冬を迎える前に、リスにとって貴重な動物性タンパク質の補給になって、リスも大好物だとか・・・。

まぁとにかく、栗に付いている虫は、害ではないということです、はい(^^;;
虫食いの栗も、虫食い部分が一部だけでしたら、そこだけ取り除けば問題なく調理できます。

まとめ

1. 栗拾いに行ったら、穴の開いている栗は避ける
2. 水に浸して浮いてきたものは避ける
3. 置いておいて白い粉が出てくるものは避ける
4. 取ってきたらすぐに80度のお湯に1分漬けて、乾かし、穴の開いたビニール袋で保存する
5. 栗に付いている虫に害はないので、虫食い部分だけ取り除けば、食べて大丈夫です。

楽しい栗拾いでたくさん栗を拾ってきても、後で虫が付いていて「ゾゾゾッ」となるのは避けたいもの・・・。
拾う段階でちゃんと選んで、また、拾って帰って来てからの処理をきちんとすれば、かなり虫を避けることができますよ。

秋の味覚の栗拾い。ぜひ楽しんで、美味しく味わって下さい!

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