楽しい映画。最近は人気映画は3D上映のものが多くなってきましたね。
でも、あの立体感・・・見続けていると、乗り物酔いをした時のように気持ち悪くなってしまう、という人は実は多いのです。
せっかくの映画で気分が悪くなってしまっては、楽しめずにもったいないですね。
3D映画を酔わずに快適に楽しむには、どうしたらいいでしょうか?
3D映画で酔うのは辛いもの・・・どうして?
3D映画を見たときに、目が重い、二重に見える、頭痛、肩こり、吐き気、めまい、酔い・・・等の症状を感じる人がいます。
本当にひどい場合にはトイレで吐いてしまうような人も・・・。
これらは一般的に「3D酔い」と言われています。
なぜ3D酔いが起こるのか、諸説ありますが、本当に正確な原因はまだ分っていません。
元々人間は立体のものをを立体として「目で見て」いるのではなくて、「脳で認識して」いるだけです。
つまり目から入ってきたデータと、過去の経験、知識その他を総合して、今見ているものを立体物であると認識します。「思い込む」と言った方がいいかも知れません。
3D映画を見た場合、目の焦点自体は画面の表面に合ったままですが、脳に入ってくるデータは強制的な3Dで立体化され、これまでの知識・経験と合致せずに、脳が混乱して不快さを感じてしまいます。
・・・というのが、今のところ一般的に考えられている3D酔いの原因です。
3D酔いは誰にでも起こりうるので、起こった時の対処方法などを知っておく必要がありますね。
3D映画酔いの対処方法は?
・気分が悪くなったら視聴を中止する
酔ってしまったら、やはり無理に見続けないことが一番です。
3Dは一般の2D映画より料金が高いですし、全部見ないともったいない・・・と思いがちですが、それが苦痛になってしまっては本末転倒。
しばらく目をつむって休むか、一旦外に出るようにしましょう。
・酔い止めのツボを押す
手首の内側のシワの真ん中から、指3本分ひじの方へ下がったところが「内関(ないかん)」というツボになります。
乗り物酔いに効くツボですが、3D酔いにも対応できます。そこを軽く押したり揉んだりしましょう。
3D映画酔いの予防方法は?
3D酔いせずに快適に映画を見るために、事前にしっかりと予防対策しておきましょう!
・酔い止め薬を飲む
酔い止め薬が効くという研究報告もあります。薬を飲んでいると、飲んでいない時より、酔うまでに約2倍以上時間がかかったという内容です。
嘔吐中枢を抑制する薬効があるので、吐き気が出ないようです。
また「酔い止め薬を飲んでいるから大丈夫」という安心感が潜在意識に働いて、リラックスできて酔わない・・・とも言われています。
たまに見る映画なので、試してみる価値はあるかもしれませんね。
上映30分前を目安に飲んでおきましょう。
・一か所を集中して見続けない
画面全体をまんべんなく見るようにしましょう。
・メガネをぴったりつける
画像を一番最適な状態で見るために、3Dメガネは、顔から浮かないようにぴったりと付けましょう。
・座席は中央に座る
スクリーンに対して、水平な状態で見るのが一番安定します。
見上げたり見下げたりするような位置では見ないようにしましょう。
また、斜め方向からでは焦点を合わせにくくなるので、画面に対して中央から見るようにします。
・ツボを押しながら見る
先にも解説した酔い止めツボの「内関」を揉んだり押したりしながら見るのも良いです。
・体調は整えておく
体調不良は当然酔いの引き金になってしまいます。
映画を見に行く前日は、しっかりと睡眠をとり、体調万全にしておきましょう。
・字幕版ではなく吹き替え版で見る
最近は海外版の3D映画は吹き替えになっていることが多いですね。
3Dの字幕は浮き出た感じで、それを読むだけでも酔いやすくなってしまいます。たくさんの情報を目で追うことになるので、疲れの原因にもなります。
字幕にこだわる場合でも、3Dだけは吹き替えで楽しみましょう。(字幕は2Dで)
まとめ
3D映像を楽しむためには、前もってちょっとした注意が必要ですね。
普段から乗り物酔いをしやすい人が3D酔いをしやすいと考えられがちですが、そうとも言えないようです。乗り物酔いを滅多にしない人も、その時の体調や気分により、3D酔いをする可能性もあり得ます。
ちょっと気分が悪いと感じた時は、決して無理をせずに休むようにして下さい。
事前にしっかりと3D酔いの予防をしておけば、それだけでかなり安心して映画を楽しむことができますね。