海上自衛隊の観艦式に初めて行く場合、当日はどのような流れで1日を過ごすのか、チンプンカンプンですよね。
時間はどれくらいかかるのか、何時に出港して何時に帰港するのか。
観艦式はどのように行われるのか。
船内ではどのように過ごすのか。
観艦式の1日の流れをご説明します!乗艦する艦艇によって少しずつ内容は変わりますが、基本的な部分は同じなので、参考にして下さい。
海上自衛隊の観艦式の時間はどれくらいかかるの?
2015年の観艦式は、第一回事前公開・第二回事前公開・観艦式(本番)の3回行われますが、3日間とも内容は変わりません。
観艦式は朝早くから夕方まで、1日がかりのイベントになります。
乗艦する艦艇にもよりますが、朝6時30分~7時50分くらいが受付時間。8時前後が出港時間となります。
(詳しい時間はチケットに書かれているので、そちらをご覧下さい。)
当然、乗艦完了時間までに乗艦できなかったら、乗ることはできないので、時間に余裕をもって出かけましょう。
そして、各港を出港した艦艇は観艦式の会場である相模湾沖に集結し、観艦式が行われ、その後に帰港。
船が着岸して下船できるのは、夕方16時半~17時位になります。
なので、当日は9時間~10時間くらいは船の上にいると思っていましょう。
観艦式では、観閲部隊と受閲部隊に分れます。訓練を披露するのが受閲部隊部隊、訓練を観閲(総理大臣等が観閲官で、訓練を見る)するのが観閲部隊。
基本的に、受閲部隊の艦艇の方が早く出港し、観閲部隊の艦艇の方が後に出港。そして帰港は観閲部隊の方が先に帰港し、受閲部隊が後に帰港します。
多くの艦艇が停泊しているの横須賀の吉浦港などは、最初の艦艇と最後の艦艇の入出港時間にかなりの時間差が出ることになります。
また、会場である相模湾沖まで距離のある横浜で入出港する艦艇は、その分乗艦している時間が長くなります。横須賀だと相模湾沖までの距離が横浜より近いため、横須賀で入出港する艦艇は横浜より乗船時間が1~2時間短くなります。
海上自衛隊観艦式のスケジュールは?
今までの観艦式を参考にした、おおまかな1日の流れです。
朝8時前後に出港
↓
4時間くらいかけて、観艦式会場である相模湾沖までの航海
↓
12時~12時30分くらい 受閲
↓
12時40分~13時15分くらい 訓練展示
↓
4時間くらいかけて、帰港
↓
16時半~17時くらいに、着岸。その後に下船
※ 受閲とは・・・
受閲艦艇が一列に並んでその姿を披露してくれます。30隻前後の護衛艦が一糸乱れずに海上で1列に並ぶ雄姿は圧巻!
観閲官に各艦艇・航空機が敬礼をする行事です。
※ (訓練)展示とは・・・
様々な訓練を披露してくれます。
祝砲発射、戦術運動、潜水艦の浮上、ヘリコプター発艦、洋上補給、高速航行、IRデコイ発射、航空機による訓練展示は対潜爆弾投下、IRフレア発射、US-2による離着水・・・。
観艦式でしか見ることのできない海上自衛隊の生の訓練の様子は、迫力満点!これで観艦式ファンになる人、多発(笑)
また、受閲と展示の間に方向転回するのですが、それがまた見応えあります。
観艦式で乗艦中の船内での過ごし方は?
観艦式のメインは、海上での受閲と訓練展示。
その前後の約4時間もの時間は、一体何をしていればいいのか、気になりますよね。
まず、滅多に見学することのできない自衛隊の艦艇の中の見学することができます。
艦橋や操舵室も見ることができる、貴重な機会です。
そして、艦艇によって、様々なイベントも企画してくれたりします。
音楽隊が乗艦している艦艇もあり、運良くその艦艇に乗れると、音楽隊の演奏会が聴けます。
ヘリコプター搭載艦は、ヘリコプターの展示があります。
自衛隊のラッパ演奏を披露してくれたり。手旗信号のデモンストレーションをしてくれたり・・・。本当に、各艦艇で色々と趣向を凝らしてイベントを企画してくれているので、楽しめます。
また、食堂や娯楽室等も開放してくれているので、そういう所で休憩することもできます。
基本的に、「立入禁止」の場所以外は見学できるので、この際に艦艇の中を見学して、写真を撮りまくっておくと良いですね。
普通の船とは全く違い、自衛隊の艦艇内の珍しい装備がたくさんあります。(素人には理解できないものがたくさん・・・笑)
また、今現在どこを航海している、とか、右手に観音崎灯台が見えます、とか、一番の難関の浦賀水道を通過しています、とか・・・結構頻繁に案内の放送が入ります。
ちょっとした観光遊覧の気分になれます。外の景色を眺めているのも、結構面白いものです。
基本的に、艦艇の甲板に座って過ごす時間が多くなるかと思います。
乗艦すると、毛布を貸し出してくれます。その毛布を敷いて座ったり寝転がったりして時間をつぶす人が多いです。
2枚借りて、1枚を下に敷き、もう1枚は防寒用に羽織るのが良いかもしれません。
そして、船内にいる自衛官は、当日はサービス精神旺盛に接待してくれます。
何か分らないことなどがあったら、恥ずかしがらずに、質問等、どんどん話しかけてみましょう。
現役自衛官と気軽にお話できるチャンスです。
受閲や訓練展示の時は見やすい場所に移動します。
どの位置が一番見学しやすい位置になるか、艦艇によって様々。(観閲部隊か受閲部隊かによっても変わります。)
乗船したら、船内の自衛官に、どの場所で見るのがお勧めか、早めに聞いておくと良いでしょう。そして、早めにその場所に移動しておくようにしましょう。(マニアな人は、結構早めに陣取ってます)
場所取りはできないので、場所を移動するときは、荷物はその都度持って歩きます。
受閲や訓練展示で移動するときに荷物が少しでも軽いように、お昼ご飯は早めに済ませておくのが良いかもしれません。
荷物や昼食に関して、詳しくは以下のページをご覧ください。
⇒ 海上自衛隊観艦式に必要な持ち物は?服装や食事はどうするの?
自衛隊の艦艇は客船ではないので、居住性は全くありません。
なので、固い甲板の上で過ごすことになりますし、船内は狭く階段は脚立のように急です。あまり「居心地がいい」とは言えないかもしれません。
普段とは違う環境にやや疲れるかもしれません。
そんな船上で1日過ごすのは最初は不安かもしれませんが、乗ってしまうと、色々なものが目新しくて面白くて、受閲や訓練展示は感動するし、「暇」ということはなくあっという間に時間が過ぎていきます。
まとめ
観艦式は朝早くから1日がかりの行事になります。
初めて観艦式に行く場合は、どんな感じかイメージが湧かなくて色々と心配かもしれませんが、長時間でも結構色々と楽しめます。
せっかく行くのですから、乗艦した艦艇の中をくまなく見学したり、自衛官と会話をしたり、ベストポジションで受閲や訓練展示を見たり、船内でのイベントを見たり、船上からの景色を楽しんだり・・・。
ぜひ余すことなく観艦式を満喫して下さい!