手軽にできると話題の「塩抜きダイエット」。
女優さんも役作りで痩せなければならない時に、塩抜きダイエットで成功した、という話も有名です。
塩分を抜くだけで、食事の量を減らす必要のないこのダイエット方法。手軽にできるのは魅力だけれど、体に必要不可欠な「塩分」を抜いて、危険ではないの！？という心配もありますよね。
塩抜きダイエットは大丈夫なのか？その点の解説と、塩抜きダイエットによる効果や心配な副作用についてもご案内します！
塩抜きダイエットは危険なの？
日本人は元々、普段から塩分を取りすぎる傾向にあります。
日本では食塩摂取量の基準では、1日に男性8.5g未満・女性7g未満となっています。が、実はこの数値は、普段から必要以上に食塩を摂取する日本人が、日常的に抑えることの可能な塩分量。「男性8.5g、女性は7gの塩を取らなければならない」という訳ではないので、誤解しないように気を付けて下さい。
実際、ＷＨＯによる塩分摂取のガイドラインでは、成人で1日に5g以下にするべきだとされています。
また、生命維持に必要な塩分量は１日1.5g～3gで充分、とさえ言われています。
現代の日本人は、実際には１日平均約12g、多い人で１日約15gもの塩分を摂取していると言われています。
日本人がいかに普段から過剰な塩分を摂取しているか・・・ということですね。
なので、数日間食事を無塩にしたところで、食塩不足による健康被害はまず心配ないと言えます。
むしろ、塩分を抜くことで、ダイエット以外にも健康に良いことがたくさんあるくらいです。
塩抜きダイエットは効果ある？
塩抜きダイエットの基本は、食事から塩分を抜くことです。食べる量は、減らす必要はありません。
なぜ塩を抜くだけで痩せるのでしょうか？
塩分を取り過ぎると、当然体内の塩分濃度が上がります。そうすると脳は、塩分を一定の濃度で保つよう指令を出します。
体内は入ってきた水分を溜めようと働きだします。水分を摂り込んで塩分濃度を薄めようとするためです。
体内に水分が蓄積されることで、むくみとなって現れます。余分な水分は体内に溜まり代謝の低下にも繋がります。結果、太ります。
その上、塩分は取りすぎると血管を硬く、細くし、血流も悪くしてしまいます。体中に新鮮な酸素や栄養を送り、老廃物を回収してくれている血流が悪くなることは、どんどん老化が進んでしまうという事にもつながります。
塩分の多い食事をしていると、ご飯などの炭水化物を食べ過ぎたり、ついついお酒も進んでしまいますし、 摂取カロリーが増えてしまう、ということもあります。
塩分が、太る原因を作っているのです。
なので、体内の塩分濃度を下げることによって、余分な水分が体外に排出されて、体重が落ちることになります。
また、代謝も上がるので、脂肪の付きにくい痩せやすい体質にもなります。
・血流がよくなり、体の余分な水分が抜けやすくなることで、むくみが改善し見た目もすっきりします。
・塩分がないことで、消化液の分泌が少なくなるので、食欲が沸きにくくなります。自然と食べる量を抑制できます。
・便秘解消します。
・血流も良くなりますので細胞の隅々まで栄養が行き渡り、お肌の状態にも良い影響をもたらします。
ダイエットだけでなく、美容にも良いですし、成人病などの病気予防にもなるので、「塩抜きダイエット」は危険どころか良い効果がたくさんあるんですね。
塩抜きダイエットによる副作用の心配は？
塩抜きダイエットは３日間が厳守です！それ以上は絶対に行わないことが大切です。
現代の日本人がいかに塩分過多とは言え、塩分の抜きすぎは健康被害に繋がってしまいます。
数日の塩抜きにより健康被害はほとんど心配ないと思われますが、塩抜きダイエットによる副作用としては
・めまい
・脱力感
・疲れが取れにくい
・筋肉の痙攣
・脱毛
等があります。
もしそれらの症状が現れたら、無理せずにすぐに普段の食事に戻しましょう。
あまりひどい症状でしたら、念のために医師の診察を受けることもお勧めします。
まとめ
完全な「塩抜きダイエット」は、３日間限定ですが、せっかく塩分を控えるメリットが分かったのですから、これを機会に減塩中心の食生活になるように心がけていきましょう。
普段から塩分を取りすぎないように心がけることで、ダイエットだけでなく、健康全般に良いことばかりです。
無理な食事制限をするダイエットに比べると、健康的なダイエット方法と言えるでしょう。
無理のない範囲で、塩抜きダイエットにチャレンジしてみて下さい！
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